Baseus 100W USB-C充電器をレビューしたいと思います。
今回はBaseusさんから製品をご提供して頂きました。
この充電器は、USB PDとPPSをサポートするQC5(Qualcomm Quick Charge 5)を世界で初めて搭載した100W充電器で、様々なデバイスで急速充電することが可能です。
そして100Wの高出力なのに小型化も実現しているという意欲的な製品になります。
価格 5599円 (2021/08/14 AMAZON価格)
目次
‖. 「Baseus 100W USB-C充電器 CCGAN10CS 」 をオススメする人、イイところ、イマイチなところ
まずはBaseus 100W USB-C充電器 CCGAN10CSをオススメする人はこんな方ですね。
・あらゆるデバイスを1種類の充電器で急速充電したい方
・とにかく最速で充電したい方
・MacBooK Pro16インチを使用してる方(100W級の電源が必要な方)
■イイところ
・世界初のQC5搭載であらゆる高速充電規格に対応
・100W出力としては小型でデザインも◯
■イマイチなところ
・ポートが1つしかない
‖. 「Baseus」ってどんなメーカー?
Baseus公式サイトより引用
レビュー依頼をして頂いて恐縮なんですが、Beseusというメーカーを知りませんでした。
すいません・・・。
日本ではAmazonストアで製品の取り扱いがありますが、まだ製品数が限られております。
今後日本に向けて販売も拡大していくとのことなので、気になって調べてみました。
中国の家電メーカーでShenzhen Baseus Technology Co.、Limitedの下にある家電ブランドとして2011年にスタートしました。
取り扱い製品はモバイル機器用の充電器、ワイヤレス充電器、ワイヤレスイヤホン等のオーディオ機器、スマホ用ケース、クリーナーやエアコンプレッサー等のカー用品、ホームユースのデスクライト等、多様な製品を取り扱っています。
2020年8月時点で180を超える国と地域をカバーしており、実店舗は600店オープンしています。
日本では実店舗は展開がないようですが、Amazonストアで一部製品が購入が可能です。
「Baseus」は英語の「Base on user」を簡略化した名前でユーザーの視点で考えて製品を作りをすることをブランドスローガンとしています。デザインにも力を入れていて、世界的に権威のあるデザイン賞の「IFデザインアワード(ドイツ)」や「レッド・ドット・デザインアワード(ドイツ)」での受賞製品を数多くあります。
Baseus公式サイトより引用
また世界一の家電の見本市である「CES 2020」にも出展しており、成長著しいメーカーです。
日本のAmazonから購入できる製品はまだ一部ですが、魅力的な製品が多くあり日本での発売が待ち遠しいです。
そんな製品から今回紹介する充電器以外でも気になった製品をちょっと紹介します。
■Baseus SIMU ANC True Wireless Earphones S1 Pro
10mm大口径ドライバー、ノイズキャンセリング、ワイヤレス充電などワイヤレスイヤホンに欲しい機能が全部搭載されていてデザインも好きな感じです。
※日本ではまだ取り扱いなし
Baseus公式サイトより引用
■ Baseus Wireless Magnetic LED Light
照明のベース部分を取り付ければどこでも設置が可能なLEDライト。
色温度の調整も可能で、色んな所に照明が設置できて便利そうです。
Baseus公式サイトより引用
■ Baseus Car Vacuum Cordless
コードレスのハンディークリーナー。
車掃除用でもホームユースでも使えそうな製品です。
サイズ感とデザインがいいですね。
Amazon 商品ページより引用
‖. 「Baseus 100W USB-C充電器 CCGAN10CS 」の特徴
■ 仕様
サイズ | 約30 x 55 x 67 mm |
重量 | 約170 g |
出力ポート | USB Type-C / 1ポート |
出力 | 5V-3A , 12V-3A , 9V-5A , 15V-5A , 20V-5A (最大100W) |
カラー | ブラック/ ホワイト |
■ サイズについて
iPhone 12 miniとの比較画像になります。
代替になりそうな充電器とも比較してみます。
・16インチMacBook Pro純正アダプタ (96W)
・Nintendo Switch 用 ACアダプター
・AUKEY Omnia 100W USB-C PA-B5-BK
製品名 | サイズ | 重量 |
Baseus 100W 充電機 | 約30 x 55 x 67 mm | 約170 g |
MacBookPro 16インチ用電源アダプター | 約80 x 80 x 29 mm (体積比 約60%) | 約295 g (重量比 約57%) |
Nintendo Switch用 ACアダプター | 約50 x 65 x 35 mm (体積比 約97%) | 約180 g ケーブル込み (重量比 約94%) |
AUKEY Omnia 100W 充電器 PA-B5-BK | 約57 x 32 x 57 mm (体積比 約106%) | 約150 g (重量比 約113%) |
・16インチMacBook Pro純正アダプタ (96W)との比較
サイズ的には16インチMacBook Pro純正アダプタの約60%(体積比)とかなりの小型になります。
重量も約57%とかなり軽くなります。
代替するメリットが多いですね。
・Nintendo Switch 用 ACアダプターとの比較
私の身の回りで代替になりそうな電源のNitendo Switch用のACアダプターも比較してみました。
サイズ感は約97%(体積比)とほぼ同じです。
ただSwitch用ACアダプターはプラグの折りたたみが出来ない為、実際はもっとかさばります。
重量は約94%なので若干軽いですが、ケーブルを含めると同じくらいでしょうか。
Nintendo Switch 用 ACアダプターは手元にあるので比較画像も載せます。
・AUKEY Omnia 100W USB-C PA-B5-BK
同じくAUKEY Omnia 100Wと比較するとサイズは約106%(体積比)と若干大きいですね。
重量も約113%で少し重たいです。
16インチMacBook Pro純正アダプタ (96W)やNintendo Switch 用 ACアダプターを持っている方ならダウンサイズして代替出来そうですね。
外出時や旅行の際に便利になります。
他社製品のAUKEY Omnia 100W USB-C PA-B5-BKはBaseusと同様に100W/USB-C 1ポートの充電器ですが、サイズと重量は若干小さくて軽いです。
ただしQC5には対応していないので、ここはトレードオフといったとこでしょうか。
■Qualcomm Quick Charge 5って何?
この充電器にはQualcomm Quick Charge 5が採用されています。
まずQuick Charge 5(以下、QC5)とはアメリカ、カリフォルニア州に本社を置く企業 Qualcomm社(クアルコム)が策定した急速充電器規格になります。
Qualcomm社とはスマートフォン向け半導体で世界シェア1,2を争う企業です。
世界中で使用されている携帯電話のほとんどにクアルコムの製品が搭載されています。
また、移動体通信機器や方式を広く網羅した特許も多く所有しておりクアルコムの特許に関係の無い移動体端末は無いと言ってよいほどです。
そんなクアルコムが策定した規格であるQC5は急速充電規格の世界標準の一つの位置付けになります。
他にも急速充電規格は多くあり、以下のようになっています。
充電規格 | 対応機種 | 供給電力 | ケーブル |
USB Battery Charging | 全てのiPhone・Android | 7..5W程度 | 指定なし |
USB Type-C Current | 一部のAndroid | 15W | USB Type-Cのみ |
USB Power Delivery (USB-PD) | iPhone8以降・一部のAndroid | 18W程度(最大100W) | USB Type-Cのみ |
Apple 1.0A | 全てのiPhone | 5W | 指定なし |
iPhone6以降 | 10W | 指定なし | |
Apple 2.4A | iPhone7以降 | 12W | 指定なし |
Quick Charge 2.0 / 3.0 | 一部のAndroid | 18W程度 | 指定なし |
Quick Charge 4 / 4+ | 一部のAndroid | 25W程度 | USB Type-Cのみ |
Quick Charge 5 | 一部のAndroid | 100W以上 | USB TYpe-Cのみ |
QCには1.0/ 2.0 / 3.0 / 4.0 / 4+ / 5と規格があり、2.0と3.0ではUSB PD互換や下位互換がなく、スマホやタブレットがQC対応出ないと高速充電ができませんでした。QC4+ではUSB PD互換と4+以下との下位互換が可能となり、多くのモバイル機器で急速充電が可能となります。
さらにQC5ではPPS規格との互換も可能となりました。
※PPSとは?
USB-PD3.0のオプション機能で「Programmable Power Supply」の略になります。
電圧/電流を状況に応じて動的に調整する機能で、簡単に言うとモバイル機器を熱くせず、ムダなく最短時間で充電するための機能です。USB-PDのみの対応機種より早く効率的に高速充電が可能。
まとめますと、QC5は下位のQC規格、 USB PD、PPS、現状ある高速充電の規格を網羅しているのであらゆる機器の高速充電が可能な充電器です。
‖.実際に充電してみました。
◼︎ Apple 5W USB電源アダプターと充電時間を比較
いちばん使用頻度の高いiPhone12 miniで充電比較です。
比較対象は Apple 5W USB電源アダプター vs Baseus 100W USB-C充電器
充電量 | iPhone 5W USB電源アダプタ | Baseus 100W USB-C充電器 |
5 (%) | 3 (min) | 1 (min) |
10 | 10 | 3 |
20 | 24 | 8 |
30 | 40 | 13 |
40 | 54 | 18 |
50 | 67 | 23 |
60 | 82 | 29 |
70 | 96 | 37 |
80 | 111 | 46 |
90 | 130 | 62 |
100 | 150 | 89 |
100%充電時間を比較するとおよそ60分の差が出ました。
かなり大きいですね。
iPhone12 mini の対応出力が20Wなので、100W対応ですとかなり持て余す感じですが、十分な急速充電ができます。
◼︎ Nitendo Switch を充電してみました。
100%充電までの所要時間は 2時間30分でした。
Switch用純正ACアダプターの公称の充電完了時間が2.5時間〜3時間なので同じ程度の速度で充電が可能なことがわかりました。
Switch用純正ACアダプターとの代替は可能ですね。
※手元に100Wの充電に対応する機器がないためBaseus 100W USB-C充電器の真価を伝えられないのが残念です。
100Wの充電対応機器を入手したら是非ともレビューを書き加えたいと思います。
‖.ディティール
開封していきます。
外箱にもQualcomm Quick Charge 5の表示がされていますね。
同梱品は、USB Type-C to Cケーブル、説明書、保証書、イメージキャラクターのステッカーです。
クールなブランドイメージですが、オリジナルキャラを作っているところに良いギャップを感じます。
カワイイですね。
付属のUSB Type-C to Cケーブルですが、E-Markerチップ内臓されています。
eMarkerとは、USB PD に必要な情報を有したチップです。
USB PD規格に合わせて最適な電力調整を行い、安全に高速な充電が可能になります。
100W対応E-Markerチップ内臓のケーブル付属は良心的ですね。
ブランドロゴとQC5のロゴのみのシンプルなデザインです。
100Wの表記がプリントされていますね。
わかりやすくていいです。
プラグは折りたたみ式なので持ち運びが便利です。
角部のLEDは充電中は水色に点灯します。
外観は全体的にブラックですが、マットな部分と光沢がある部分がツートンになっており高級感があります。
‖.まとめ
・世界初のQC5.0規格対応の100W充電器
・あらゆるモバイル機器の急速充電に対応
・100Wクラスとしてはサイズもコンパクト
・デザインもGood
これだけの条件が揃った100Wクラスの1ポートの充電器は現状他には無いと思います。
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