本記事は器の紹介をしたいと思います。
私は器集めの趣味もありまして、日々ガジェットなんかと一緒に器も探し続ける毎日を送っています笑
そんな検索の旅の途中で出会ったのがこの器です。
Contents
‖ 器との出会い
大谷哲也さんを知ったのは今から2年程前。
毎日使う食器にちょっといいモノを使ってみようかとネットで色々探していた時期でした。
検索画像で白い綺麗な器が出てきて「これだー!」って。
ところが大谷哲也さんの器は人気でどこのネット通販店も売り切れ・・・。
一旦は諦めました。
少々時は流れ、器を探し求めて白金台にある器のお店「雨晴/ AMAHARE」さんに来訪した際に「大谷哲也 作品展」のハガキDMを見つけました。
作品展の期間は本日まで、場所は埼玉県北本市にある「yaichi」さんという生活道具とカフェのお店。すぐに向かい、即購入しました。価格は2万円くらいだったと思います。
‖ 大谷哲也さん / 大谷製陶所 の紹介
大谷哲也さんは大谷桃子さんとご夫妻で大谷製陶所を2008年から工房として開窯しました。
場所は滋賀県甲賀市信楽町。日本を代表する陶器の産地のひとつです。
この土地は400万年前に堆積した古琵琶湖層の良質の粘土層の土が陶芸にとても適しているようです。
大谷さんご夫妻はこの信楽にご自宅と工房を構えてらっしゃいます。
大谷哲也さんのプロフィール
1971 神戸市生まれ
1995 京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科 意匠コース卒業
1996 滋賀県窯業技術試験場勤務(~2008)
滋賀県甲賀市信楽町に大谷製陶所設立
大谷製陶所のサイトはこちら
‖ 器のかたち
黒背景で撮ってみました。
美しいフォルムが際立ちます。
実物を見てもそのかたちの美しさに感動するのですが、写真を撮って見るとかたちの美しさを再認識できます。
どんな角度で写真を撮っても凄くイイ写真になるので撮っていて楽しかったです。
これってこの器の持つプロダクトの力なんだろうって感じました。
大谷哲也さんは元々は車のデザイナーになりたくて大学ではプロダクトデザインを学んでいらっしゃったとのこと。
手工芸の陶器でありながらどこか工業製品のようなニュアンスも感じるのは大谷さんのそういったバックグラウンドがあってのことでしょう。
・材質 磁器
・ボウルのサイズ
直径 約 135mm / 高さ 約 95mm
白磁器は大抵は表面はツヤツヤしたモノが多いのですが、大谷さんの器はツヤはなくマットな質感です。
手触りも非常に良くて、フォルムと相待って持った時の感触がとても心地イイです。
底面の写真です。底面もぬかりなくキレイです。
今回紹介のボウルはフォルムがかなり特徴的ではありますが、大谷さんの作品はどれもシンプルかつ美しいかたちのモノばかりです。
大谷さんは自宅でも自分の器を使っていて、奥さんの意見も取り入れながらデザインを考えているようです。
試行錯誤はしながらも10年以上経っても基本的なコンセプトは変えずに作り続けておられます。
新しい服、新しい車のように現行のモデルを陳腐化することで消費者に新しいモノを買ってもらう現代のマーケティングには逆らうスタンスです。
それでも、日本を含め台湾、中国、アメリカ、オーストラリアなど国内外で展覧会を開催し人気を博しています。
和道具のような心地よさ、洋食器のようなキレイなフォルム、それでいて中国の磁器のようなニュアンスも感じます・・なんというか良い意味で定義ができない。
だから色んな国の方々に受け入れられるのではないかと思います。
当の器なんですが大事にし過ぎていまだに、食器として使用できておらず飾っています。
使用感なんかも紹介できたらよかったのですが・・・笑
大谷さんの作品はまたチャンスがあれば購入して紹介できたらと思います。