【レビュー】AirPods MAX Apple初のオーバーヘッドヘッドホン。どう?(後編)

2021-04-12


‖. 家の中と外で使って見た

まずは接続してみます。

 

 

ケースから取り出すとiPhoneにポップアップが出ます。

ボタンを長押しすることで接続されて設定スタート。

 

 

ボタンとデジタルクランの説明が流れます。

 

 

コントロールセンターの説明。

Siriの設定。

 

 

空間オーディオを試すことができます。

これはすごいです。

iPhoneを音源として、頭を振ると音源の位置が変わるのがわかります。

iPhoneを背にすると音源が後ろから聞こえてきます。

ヘッドホンに搭載されている、加速度センサーとジャイロスコープで頭の動きをトレースしているため。

これは空間オーディオに対応した映画を見たら臨場感が一段階上がりそうです。

ただ、今のところ対応コンテンツがApple TV とiTunesしか無く,コンテンツ数も限られているようです。

 

 

これにて接続完了です。接続はいたってスムーズ。

 

 

接続後はiPhoneの「設定」→「Bluetooth」→「AirPods MAX」をタップすることで各種設定が変更できます。

一度接続して登録が完了すれば、再度使用する際はケースから取り出して頭につければ音が流れてきます。Macでの使用も同様です。

これがやっぱり便利

他の機種としてSONY WH-1000XM3を使用していますが、接続のたびにヘッドホンのボタンを長押しして接続モードにして、Macで接続をクリックする。

この動作があると無いとでストレスがかなり違います。

 

装着状態ではイヤーカップが大きいためかなり主張は強いです。

シルバー色とホワイト色の膨張色のためより大きく感じます。

 

装着感の感想としては、

・装着した感じは手に持った重みより軽く感じる。

メッシュのヘッドバンドと柔らかいイヤークッションでバランスをとっている感じです。

個人的には4時間程度は疲れなく装着できました。

これは頭の形状で個人差が出るので参考までに。

家の中で使用するには座っていることが多いので疲れは少ないですが、外出して動きが多くなるとやはり頭の重みは感じるようになりました。

・持ち運びには適さない

 

キャリーケースとはうたっていないのでやはり持ち運ぶ感じでは無いです。

なにせかさばります。そしてイヤーカップ部に傷がつかないか、ヘッドバンドのメッシュに穴が空かないか、移動中に終始心配になります笑

あとケース自体も高級感があってキレイなためケースの傷や汚れさえ心配になりました。

・ノイズキャンセリングはとてもいい

自室での空調などの音は意識しない程度に抑制してくれるので音楽の邪魔になることはないです。

電車内ではさすがに自室ほどではないが歌詞までちゃんと聞き取れるほどにはノイズを消してくれます。快適です。


‖. 音はどんな感じ?

まず傾向としてフラットな印象を受けました。

最初に聞いた際は低音や高音がちょっと迫力にかけるかなーという感じがしましたが、聞いていく内に低音の表現力がわかるようになり、高音(特にバイオリンなどの弦楽器)キレイに伸びていくことがわかってきました。

ボリュームを上げても刺さるような感じも受けません。

基本的なにはフラットな音ですが、低音も高音も物足りない感じは受けずとても聴きやすい音だと思います。

音源に忠実に音楽を聞きたい方にはオススメできると思います。

解像度も高くクリアな音です。ボーカルの息づかいも聞こえてきます。

優秀なノイズキャンセルと相まって音楽に没入できます。

有線接続のヘッドホンと比較するのは土壌が違うかと思いますので、同じBluetoothヘッドホンのSONY WH-1000XM3と比べます。

音がクリアなのはすぐにわかるくらい違いはあります。高音域の気持ち良い伸びは差が大きいように感じます。

よく聞く音楽をAirPods MAXで聞き直すと聞こえていなかった音が聞こえてきました。どのジャンルの音楽も同様だったので解像度はやはりAirPods MAXの方が良いかと思います。


‖. SONY WH-1000XM3との比較、そしてまとめ

音質の面ではすでに前述しましたが、その他の面でも少し比較して見たいと思います。

 

イヤーカップのサイズはやはり差があります。

重量の比較です。

AIrPods MAX  :  384.8 g

WH-1000XM3 :  255g

およそ1.5倍です。ここは大きい違いだと思います。

 

 

携帯性の比較になります。

イヤーカップの継ぎ目で折りたためるWH-1000XM3の方が小さくなります。

 

 

WH-1000XM3をキャリーケースに収納して比較してみました。

それでもAirPods MAXの方がかさばります。

 

 

色の違いがありますが、AirPods MAXの方が主張は大きくなります。

 

 

WH-1000XM3は装着状態の形状がキレイですね。顔の形状に寄り添うようなフォルムの流れがあります。

これはやはりSONYの長年の経験からくるものかなーと感じました。

AirPods MAXはサイズが大きく、綺麗な面でイヤーカップが作られているのが装着状態だと主張が大きすぎる感じになります。

価格の比較ですと、

AIrPods MAX  :  67980円(税込)

WH-1000XM3 :  26000円 (税込 3/21時点での価格.COM最安値)

後継機 WH-1000XM4 : 32900円 (税込 3/21時点での価格.COM最安値)

後継機のWH-1000XM4でも価格差は倍以上になります。 

購入を考えるとこの差は大きいですねー。

 

色々踏まえて総評として、

2台持ってると使い分けができて最高かも!です。ちょっとヅルいまとめですね笑

外出時は携帯性が良いWH-1000XM3。

家にいるときは音質重視でAirPods MAX。

この使い方ができるとかなり幸せな気がします。

個人的には他にワイヤレスヘッドホンを持っていない方でどっちかを買うならばまずはWH-1000XM3または最新のWH-1000XM4を買うのが良い選択かなと思いました。

ノイズキャンセリングヘッドホンは外出時に効果を発揮しやすいので通勤や通学で使うことを考えると携帯性に優れたWH-1000XMシリーズの方が出番が多くなるかなと思います。

AirPods MAXをレビューしてみて、次機種の方向性が気になるなーと感じました。

Appleの初のヘッドホンだけあってまだ未成熟な面があるような気がします。

高価格帯のまま付加価値を上げていくのか、携帯性や価格を考慮してSONYやBOSEのノイキャン/ワイヤレス機種に対抗していくのか、正直どちらも見て見たい気がします。

 

 





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